作業療法のとても大切な指標の一つに「自発性」があります。主体的とか能動的、あるいは意欲や積極性という言葉でも表せますが、支援者や家族といった他者の意志ではなく、自らの意志に基づく言動を大切にしたいですし、それを促せるような環境や作業選択が求められます。

ある高次脳機能障害の利用者さん、今まで送迎車を利用していたのですが、OT学生さんが担当したことを機に、毎朝ご自宅まで学生が迎えに行き電車とバスを乗り継ぎ通所、帰りも一緒に学生さんと帰り、切符購入やバス降車ボタンの練習も行い、その後少しずつ距離を置き、後ろからついていくといったことを何度も行いました。
また、ご本人が心斎橋に行きたいとおっしゃったときには一緒に出かけたり、カフェに行ったりしました。普段は話しかけないと会話の少ないその利用者さんも、カフェでは自ら学生の分まで支払おうとしたり、自発的な行動につながることもありました。

実習終了後、担当ケアマネジャーやご家族と相談し、リスクの説明も行い、週に2回だけ帰路のみ一人だけで帰宅する、という実行に移すことになりました。

そして、数か月後の先日、いきなり下記画像のおもちゃのゴ〇ブ〇をポケットから作業所の女性スタッフに…。ご家族にも同様のことをされたようです(°▽°) 帰路100均ショップで購入したとのこと。いままで一人で買い物をすることはなくどこにいくのもご家族やスタッフと一緒だったのですが、帰路寄り道をされるようで、もともとお茶目な方ですが、こんなかたちでの自発性とは...スタッフに「さいてー」と言われ、ニヤニヤの笑顔でした(^^)

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