表題の名称に「ん?」と違和感を感じる方は医療関係者でしょうか?

脳神経外科はあっても脳神経内科はなく、脳神経の内科は「神経内科」です(でした)。神経内科の対象疾患は、脳血管障害や神経難病等です。神経内科という名称は、一般人には心療内科や精神科との区別がつきにくく、混乱の原因でした。(脳神経外科も末梢神経の「脳神経」を表しているわけではなく、脳+神経なので、略称?の脳外科のほうがしっくりくるようにも思っていました)

平たく言えば、脳神経外科と神経内科は外科と内科の違い、精神科と心療内科は同じ仲間です。
町中で精神科クリニックを開業する場合、響きのソフトな心療内科も併せて掲げるのが一般的です。厳密にいえば精神科と心療内科は領域が違うのですが、近接領域と言えます。
脳神経外科の医師が開業したときに、入院設備のないクリニックなのに「脳神経外科」を標榜しているところもあります。

脳神経外科(神経内科)と精神科はお互い、距離感あり、病院組織、医学学会や医局等で交わることもないと思います。
ただ近年「認知症」が少子高齢化の影響で注目されるようになってからは、両者が対象疾患にしていて、共通するテーマとなり、以前よりは近い関係なのかもしれません。

内臓系の内科と外科もきっちり分かれていたのに、がん治療が外科手術から抗がん剤治療に主役が移り、内視鏡の出現もあって両者の区別が従来のような厳密な分かれ方ではなくなっているようにも思えます。

神経内科もきっと、脳神経外科との距離感が以前より近くなったのでしょうか。それもあっての今回の学会名称変更でしょう。
精神科領域でも、神経衰弱や神経症など病名に「神経」が付く疾患名を変更してきていることも名称変更の後押しをしたと思います。

その他、高次脳機能障害、発達障害なども従来の診療科目でスムーズに対応しにくい症状もあります。
医療対象の変化なのか、社会の変化なのか、時代とともに移り変わっていくのでしょうか。