仮に以下のような医院があるとします。どれにどのようなイメージをもちますか?

佐藤診療所、鈴木医院、渡辺内科、高橋クリニック、たなか内科クリニック、泉ヶ丘クリニック、グリーンライフクリニック・・・法的にはどれも同じ「診療所」です。はじめにあげた佐藤診療所は古風厳格で、徐々に近代的柔軟なイメージの名称に変わっていくと思います。都市部では医師の名前を付けずに(出資者は診療するその医師でないのかもしれませんが)、地域の名前であったり、柔らかいイメージやモダンな名称を付ける診療所も増えています。
歯科医院では顕著ですね。昔、歯科医院「アシカ」という看板を見つけ、驚きました。あと「マエバ歯科」、これにもびっくりしましたが、院長の苗字が「まえば」先生のようで、二度驚きました(この歯科医院、作業所の最寄り駅近くにあります)。

さて前歯が、いやいや前置きが長くなりましたが、「ゆずりは作業所」では「作業所」という名称を使っています。
就労継続支援B型や生活介護では、「〇〇作業所」というのはよくあります。古くは「〇〇授産施設」「〇〇共同作業所」、最近でしたら「工房〇〇」「アトリエ〇〇」が多いのでしょうか。「作業所」や「工房」と付けずに、固有名詞のみの事業所もあります。就Bや生活介護の事業形態を括弧付けする方法もあります。「ゆずりは」(生活介護)とか。
障害福祉サービス事業で、個人名のところは聞かないですねえ、「加藤作業所」とか(笑)、かなり目立つけど…。

開業するとき結構迷いました。「クラフト工房ゆずりは」とか「ハンドメイドゆずりは」とかいいなあと思いました。当作業所の近くに「ヒュッテ(山小屋の意味)〇〇」と付けている高齢者施設があり、カッコいい響きがします。
「〇〇製作所」「〇〇工作所」だと工場っぽいし、無難な?「作業所」に落ち着いたのですが、「作業所」には思い入れもあります。作業療法士ということもあり、「作業」という文字を大切にしたかったからです。当作業所をご存じの方は分かるかもしれませんが、作業療法士の考える「作業」をするところ、「作業」ができるところを地域で作りたいという思いがあり、やや古いイメージではあるが「作業所」の名称を入れました。作業療法士なんだから「作業」所でしょうと。
ではなぜ「作業室」「作業場」でないの? と聞かれると困ります(笑)。